東物350番 山城産(京都)鳴滝 赤不動60型
higashi350 yamashirosan (kyouto)narutaki akafudou60kata
京都市右京区鳴滝に有る御室川に沿う地域。川は岩石の多い急流で鳴滝の名の
由来に成る。此の地域は平安時代は穢れを払う禊の場所でした。
鳴滝は月乃輪と並び刀剣用の仕上げ砥石として砥ぎ傷を完全に抜くのに使用されて
いました。赤不動とは此方が勝手に命名した名前で元ヾの名称で本来は赤一
(アカピン)の名称が正しいです。アカピンのピンは数字の1を指しますが博打隠語
なので敢えて避けています。此の石は相当古い石で先代が若い頃、採掘していた
石です。赤不動の層の石は昔は皮切り包丁や和包丁の仕上げに重宝されていました。
やや堅目で肌理が細かく研磨力も有りますので納得出来る石です。
60型の印が押して有りますが実質40型です。養生必要。